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西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

岡田 暁生 中央公論新社 2005-10

by ヨメレバ

『音楽の聴き方』を先に読んだので、遡ってこちらも読んでみました。2005年の本ですが既に17版。結構ヒットしてるのではないかと思います。実際に内容も「音楽史」という題名から受ける作曲家・天才たちの歴史、絢爛な宮廷文化という視点にとどまるものではなく、読み応えのあるものです。
自分としては(1)「音楽」の概念の変化(世界の調和~作曲家の表現)、(2)音楽を支える制度(作曲家とその暮らし方・作品の再演)の変化、そして(3)クラシックの後継者としてのモダン・ジャズやポピュラー音楽、という点が気になったので、この3つを取り上げます。

宇宙の秩序 – 中世の音楽

通常私達は音楽を鑑賞する「感動を呼ぶもの」「快いもの」、ミュージシャンによる表現の結果と考えていますが、西洋中世の人たちにとっての音楽はまったく違う相貌を持っていました。岡田氏によれば、中世によく読まれたボエティウスの『音楽綱要(De institutione musica, 『音楽教程』)』では、音楽は以下の3つに分類されているといいます。

photo by: vocalemily
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